【キッザニア甲子園】キッザニアの感染症対策2020年6月


はじめに

 キッザニアは子供たちの国。いくつものパビリオンがあり、子供たちはそれぞれのパビリオンでアクティビティを体験します。そんな夢の世界にも押し寄せてきている感染症の脅威があります。

 新型コロナウイルス感染症で2020年3月から始まった長期休業もようやく終了し、2020年6月1日より営業が再開されています。今回は、営業再開後のキッザニア感染症対策の現状に関して書いてみます。

キッザニア甲子園の感染症対策(2020年6月現在)

 もともと、キッザニア甲子園は感染症対策に熱心です。スーパーバイザーさんは頻繁に手指消毒をされていますし、食べ物系アクティビティでの子供たちの手洗いは徹底されています。2020年6月1日現在の感染症対策状況に関して、公式HPで5つの項目が挙げられています。

公式HPより引用
営業時間の短縮
3つの密(密閉、密集、密接)の回避
衛生管理
従業員の健康管理
お客様にご協力いただくこと

営業時間の短縮

公式HPより引用
当面の間、営業は第1部のみとします。6月および7月は9:00~15:00、8月は9:00~17:00の特別営業を予定しています。

 夏休みはキッザニア甲子園にとっても書き入れ時だと思いますが、やむをえない状況でしょうか。なお第2部の時間には、キッザニア甲子園の見学ツアーが開催されています。

3つの密(密閉、密集、密接)の回避

公式HPより引用
館内の入場数を従来の1割~3割に制限させていただきます
各パビリオン1回あたりの定員を制限します
パビリオン内では人と人の距離を最低1m、とらせていただきます
アクティビティ内容を一部変更および中止するパビリオンがあります
キャラクターの出演は休止させていただきます
大型空気清浄機を各所に設置します
定期的に外気を取り入れた換気を行います
パビリオンの扉を開放します
入場受付カウンターや飲食店など、お客様と対面で接客する場所に飛沫防止カーテンを設置します

 参加人数はかなり絞られていました。2020年6月の週末に訪問しましたが、7時15分のららぽーと内への案内時点で、参加グループ数は20組前後しかいませんでした。最終的に、全部で100組もいなかったと思います。

 入場前にららぽーと内で待っているスペースも、かなり広く場所を確保されていました。いつもはひしめき合っている待ち列が、1区画3組のみとされていました。おかげで余裕のあるスペースでくつろいで待つことができましたし、列から抜け出してお手洗いに向かうのも楽でした。

 入場してからも文句なく「がらがら」の状態なのでした。通路で人とすれ違うのも余裕でしたし、昼食のテーブル確保に困ることはありませんでした。

 各パビリオンの参加者数は1~3人程度です。私が訪問した時は、すし屋で3人、他の多くのパビリオンで2人でした。ホースパークの厩務員や獣医師は1名です。3名以上の子供さんがいるグループには厳しい設定です。

 さらに、パビリオン内で他のグループと同時に入室しないようになっているので、開催回数が減らされていました。その影響を受けているのはソフトクリームショップやピザショップなど、回転の早いアクティビティです。

 従来なら第1部だけで60人以上収容できるピザショップですが、私の訪問時は2名8組程度で終了です。かなり厳しいですね。朝10組以内に並ばないと、11時ぐらいまでの枠で予約することはできません。

 参加人数が絞られていて子供たちの数が少ないのですが、全ての入場者がアクティビティに同時に参加していたとして、多くの方があぶれてしまう状況です。アクティビティを受け入れる参加枠も絞られているからです。

 参加者の多い「パレード」が休止されている影響もあってか、13時過ぎにはほとんどのパビリオンで受付終了状態となって参加できるパビリオンが無くなってしまいます。14時前には人気の高くないパビリオンを含めてほぼ全て受付終了状態でした。

 通常のキッザニアのように、数多くのお仕事をこなすのは困難です。1つお仕事をすると1時間くらいの待ち時間が発生します。人気が無いお仕事も飛び込みで参加できるものはほぼありません。会員特典のリーダーのお仕事もないので、定員以上の枠で参加することもできません。多くて5つ、だいたい4つ程度のお仕事で限界だと思われます。

 その分、アルバイトが充実されていました。2階ピザショップ前(精米工場跡地)に、アルバイト受付専用のパビリオンが設定されていました。

 キッザニア内飲食店の商品の種類は少ないです。いつもは4種類も用意されているRF1のフルーツジュースですが、1種類しか用意されていません。フードの種類もかぞえるほどしかありません。入場者が少ないので、数多く用意されていないのだと思います。

衛生管理

公式HPより引用
入場口に靴底抗菌マットを設置します
フードコートなど共用部分の消毒を徹底し、清掃の頻度を増やします
一部の設備やサービスを当面の間中止します。(水飲み場や乳幼児エリア、保護者ラウンジのドリンクバーなど)
パビリオンのテーブルや使用した器具、道具などは体験終了ごとに消毒を行います
パビリオンのユニフォームはお子様が着用するごとに消毒を行います
お子様のユニフォーム着用は選択制とします
人と人との接触を避けるための策を講じます

 大使館跡地横のウォーターサーバーは使用できないようになっていました。テーブルの上には「消毒済」と書かれたカードが置かれており、使用した後は裏返しにすると、スタッフの方が順番に消毒されていました。なかなか大変な作業で、頭が下がりますね。

従業員の健康管理

公式HPより引用
従業員は勤務前の検温と体調チェックを行い、37.0度以上の発熱や体調不良の場合は勤務をいたしません
従業員は必ずマスクを着用し、定期的な手洗いの励行と消毒を徹底します

 パビリオンのお仕事が終わるたびにテーブルの上や使用した小道具などが入念に消毒されていました。感染対策はかなり徹底されています。

お客様にご協力いただくこと

公式HPより引用
入場の際は「キッザニア入場に際する確認書」に代表者様の連絡先等の記入をお願いします(同意いただけない場合は、入場をお断りさせていただきます)
※「キッザニア入場に際する確認書」はこちらをご参照ください。入場の際に記入にお時間がかかることが想定されますので、事前にご記入の上で持参いただくことをおすすめいたします
入場の際は必ずマスクの着用(3歳未満のお子様は任意)と手指の消毒をお願いします
入場の際はサーモグラフィによるお客様の検温を行います(37.5度以上の発熱の場合は、グループ全員の入場をお断りさせていただきます)
場内ではグループごとに1.5mのソーシャルディスタンスの確保にご協力をお願いします
お子様がユニフォームを着用する際に、保護者の方のご協力をお願いする場合がございます
キッザニア館内およびパビリオン内での荷物の預かりは行いませんので、お客様ご自身での管理をお願いします

 キッザニア入場に際する確認書は事前に記入してから行った方がいいです。時間もかかってしまい、受付時に迷惑をかけてしまいます。私は記入して持って行ったのですが、紛失するという失態をしてしまいました。反省です。

 3歳児など、ちいさなお子さんだと、マスクをさせたり、ユニフォームの着替えを手伝ったりと、いろいろ手助けが必要だと思います。小さい子供だと、どんなに説明してもマスクをしてくれないこともありますからね。自宅でマスクをする訓練や癖をつけておくほうがよさそうです。

 まとめ

 今回は2020年6月運営再開後のキッザニア甲子園の状況に関しまして報告させていただきました。入場人数が制限されていますが、それ以上にパビリオンの参加者数が制限されています。お仕事を効率よくこなしていくのは難しいと思います。

 といっても、こんな状況でもなんとか運営を再開にこぎつけていただいたことに感謝ですね。スタッフ数はあまり減らしていない印象なので、キッザニア甲子園としての利益はかなり落ちていると思います(というか赤字でしょうね)。それでも運営再開していただいているのは、さらに先のコロナ後を見据えてのことでしょう。第2波は避けられないらしいですから。

 6月19日をもって、県をまたいだ観光が可能になっています。ぼちぼち平常運転に戻っていくといいですね。

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