【キッザニア甲子園】アクティビティ(お仕事)を数多く体験するためにどうするか


はじめに

 キッザニアはいくつものパビリオンがあり、子供たちはそれぞれのパビリオンでアクティビティを体験します。1つのパビリオンでの体験時間は約30分です。第1部は6時間、第2部は5時間の設定ですから、理論上ではそれぞれ最大12個、10個体験できるはずです。

 何度もキッザニアを訪問した方ならわかると思いますが、1回の入場で10個以上のお仕事を体験するのはほぼ不可能です。第1部なら6個、第2部なら5個程度になります。その理由とともに、どうやってたくさんのお仕事を体験するか考えてみましょう。

おしごと体験をするうえでのハードル

※2021年6月から、集合時間=開始時間となったので、下記の悩みは無くなりました。

 たとえば、こんな状況を考えてみましょう。今、9時50分でなにも予約していません。目の前に30分のお仕事時間の新聞記者とラジオ局があります。新聞記者は10時30分からの受付が可能で、ラジオ局は10時からの受付が可能です。この2つのお仕事を体験したい場合、どうするのがうまいやり方でしょうか。

 新聞記者を予約して、そのあとにラジオ局の受付をするのはいかがでしょうか? ラジオ局を30分体験し、そのあとに10時30分からの新聞記者を体験できるでしょうか。

 このプランはだめですよね。新聞記者の体験開始はたしかに10時30分ですが、集合時間は体験開始時間の5~10分前に設定されます。ラジオ局の体験が終わる時間が10時30分と想定されますから、新聞記者の集合時間に間に合わないことになります。このように、集合時間という設定が大きなハードルになります。

 キッザニアのアクティビティは、毎時0分あるいは30分が開始時間として設定されていることが多いです。ラジオ局を10時から30分体験し、10時30分開始のお仕事に間に合わないのなら、次のお仕事開始時間は11時になります。通常、1時間当たりのお仕事体験は1個程度になるため、5時間なら5個、6時間なら6個となるのです。

 お仕事体験時間は平均30分です。2015年ごろには15分~20分程度のお仕事も多かったのですが、体験時間の変更が相次ぎ、2019年では、ほとんどが25分~40分程度に設定されています。やはり、1時間に体験できるお仕事は1個程度になるのです。

効率的なお仕事の受付方法

 予約とは言わないのですが、予約している場合でもさらに1つお仕事参加枠を確保することができます。予約したお仕事の集合時間までに終わるお仕事の参加枠を確保できます(ほとんど2つ目の予約と考えてかまいません)。

 じゃあ、予約および2つめのお仕事確保を利用すれば1時間で30分のお仕事を2つ体験することができるのでしょうか。答えはNoで、2つの体験をすることはできません。やはり、お仕事開始時間の5~10分前に設定される集合時間がハードルになってしまいます。実質、1つのお仕事を体験するのに必要な時間は、30分+5分必要なのです。

 では、先ほどのケースではどうすれば1時間で2つのお仕事を体験できるのでしょうか。まずは予約のメリットとデメリットを検討してみましょう。

 予約のメリットは、お仕事に参加する権利(枠)が事前に確保されることです。あとから同じお仕事を受付した人がいても、予約した時間に参加する権利は失いません。お仕事の参加枠がなくなってしまう前に確保できますし、のちのプランが立てやすくなります。

 一方で、デメリットもあります。予約したお仕事に参加するには、集合時間にパビリオン前に集まる必要があります。遅れると、予約の権利(お仕事に参加する権利)を失います。

 キッザニアのパビリオンでは予約しないでお仕事を体験することも可能です。予約なしで参加する場合のメリット、デメリットは、予約の場合の裏返しになります。

 まずは予約をしないデメリットから。お仕事をしようと思っても、参加する枠がなければ参加できません。目の前で今から始まりそうなお仕事があったとしても、お仕事の参加人数が定員に達していれば、当たりまえですが参加することはできません。少し前には枠が空いていて参加できそうでも、時間がたって他の子供さんが受付をして定員に達してしまうと、残念ながら参加できるのは次に開始するお仕事の回になってしまいます。多くの場合、30分以上先になってしまうのです。

 予約なしのメリットはどうでしょう。あまりメリットは無さそうですが、大きなメリットがあります。目の前に開始直前のお仕事があった場合、定員割れしていればすぐに参加することができます。同様のお仕事が複数あった場合、それらの中から選ぶことができます。注目したいところは、予約なしでお仕事に参加する場合、集合時間より後であっても、お仕事開始時間より前であれば、定員割れしたお仕事に参加することが可能だということです。予約した方の集合時間の5~10分後から同じお仕事に参加できることもあるのです。

設定されたお仕事開始時間より前に、お仕事の受付が締め切りになることもあります。どのタイミングで締め切りにするかの判断は現場のスーパーバイザーさんに任されているようなので、参加できなかったからと言って腹を立ててはいけませんよ。

 具体的に考えてみましょう。先ほどのラジオ局と新聞記者のケースでは、新聞記者を予約せずにラジオ局を体験します。10時から30分の体験時間になります。30分の体験時間と言っても、多くの場合は数分早く終了します。10時26分ごろに新聞記者のパビリオンに向かうと、参加する子供たちがユニフォームに着替えているころだと思います。定員割れをしている場合、参加希望だと申し出れば参加することが可能なことが多いです。うまくいけば、1時間で30分のお仕事を2つ体験できることになります。

 この方法はリスクも伴います。1つ目のお仕事参加中に2つ目に参加するお仕事の定員が埋まってしまえば、2つ目のお仕事は体験できません。また、1つ目のお仕事が長引いてもダメです。2つ目のお仕事の受付が早めに締め切られてしまうこともあります。いずれにせよ、お仕事の人気が高いと難しいので、かなり人気の低いお仕事を2つ目とするのがコツです。

 2つともお仕事開始時間が10時と表示されていたらどうでしょう。新聞記者にしてもラジオ局にしても、次のお仕事開始時間は30分後になる可能性が高いです。この場合、両方のお仕事はともに開始時間が直近なので、そもそも30分後の枠に予約ということがあり得ません。順番にお仕事を体験するしかないのですが、人気の高い方を先に体験したほうが、後のお仕事が定員割れしている可能性が高くなるのでいいと思います。

 ここでも注意点。お仕事の参加者が0人あるいはかなり少ない人数の場合、お仕事開始時間が少し後にずれることがあります。それは5分程度から15分程度と、状況によってさまざまです。2つ目に参加するお仕事なら、少し後にずれても、自分自身が参加する際に時間の余裕ができるので、まあ許容できると思います。

 問題は、1つ目に参加したお仕事が、人数が少なすぎるので人が増えるまで開始を待ってしまった場合です。2つ目のお仕事開始までに1つ目のお仕事が終わらないことになってしまいます。テレビ局や声優など、複数の参加者がいないとお仕事が成立しにくい場合に起こってしまいます(あまり多くはありませんが)。JOBスケジュールカード上やパビリオン前に掲げられている開始時間などが確定している場合はほぼ大丈夫ですが、「ただいまお仕事受付中」と掲げられている状況で「すぐにお仕事に参加できますよ」と言われて受付した場合は要注意です。

お仕事を効率よく体験するために考えておくこと

 以上をふまえて、頭の片隅に置いておくことを整理しましょう。

①超人気のお仕事は1番最初に参加あるいは予約する。

②普通の人気のお仕事はタイミングを見計らって予約をする。

③人気薄のお仕事はできるだけ予約をしないで参加する。

④体験したいお仕事の人気具合、開始時間などを常にチェックする。

 これらを考えながら、お仕事の予約・参加を進めていきましょう。

 あと、老婆心ながら補足です。キッザニアではお仕事の数をこなすのが最優先ではないと思います。入場料を払っているので、親としてはどうしても元を取りたいと考えてしまい、数をこなすように子供を誘導しがちです。あるいは、JOBスケジュールカードを埋めていくためやキッゾを手に入れるために、アルバイトなどに積極的に参加する(子供に参加させる)ように考える方もいらっしゃるかもしれません。

 私個人の考えですが、キッザニアは「子供が楽しんでなんぼ」のテーマパークだと思います。体験数を増やすことに、子供も積極的な場合ならいいです。子供が疲れてアクティビティへの参加を愚図ったり、子供がアクティビティが面白く無さそうと参加を嫌がったりする場合は、いったん時間を置くことが大切です。キッザニアで親子ともに機嫌が悪くなって、楽しい思い出ができない状況になるなら本末転倒ですよね。

 同様の理由で、あまりアルバイトもお勧めできません。やはり正規のお仕事に比べて面白みが高く無さそうです。何度もキッザニアを訪問していますが、わが子は片手で数えるほどしかアルバイトに参加したことがありません(参加したがりませんし)。少しの時間でも惜しんでキッゾを稼ぎに行くより、次のお仕事に備えて子供をゆっくりさせるようにしています。お仕事中に疲れて機嫌が悪くならないようにした方がいいと思います。

 子供を楽しませ、疲れさせず、子供の体験したいアクティビティにできるだけ参加できるように配慮するのが親の務めだと信じています。アクティビティの体験数を増やす目的は、いい思い出をつくるために、子供の笑顔を見るためです。そのために、親だったらできるだけのことはしてあげたいですよね。そして親が疲れてしまって、翌日後悔することもあるのですが(笑)。

実践編

 ちょっと話がそれてしまったので元に戻します。最後に、実践編として、私は実際にどのように考えながら子供を誘導しているか、実際の体験記をもとに解説してみます。2019年10月週末第2部の体験記からです。

 スターフレックスパスですから、18時30分には退室する必要があります。また、第1部からの連続入場なので、整理券はSカードでした。Sカードですから、他の方々に比べてかなり早くキッザニア内に入ることができます。すなわち、超人気パビリオンでも早い時間帯に体験することが可能だと思われます(スターフレックスパスの有効時間内に体験可能だろうと想定)。

 わが子の希望というと、とりあえず「ゲーム会社」に参加したいということは聞き出せていました。それ以上の希望は特になし。まあ、希望を言っていたとしても、気まぐれなところが多いので、すぐに変わってしまいます(笑)。

 第1部での我が子との会話では、「テレビ局」と「ガラス工場」に興味を持っているような印象でした。参加したいとは言っていませんでしたけど。ということで、私としてはこれら3つのお仕事を体験することができれば、わが子に満足してもらえるのではないかと考えていました。18時30分までに体験する必要があります。

 第2部開始時の状況をまとめてみます。

・混雑具合は週末第2部としては普通

・Sカードで入場

・スターフレックスパスを利用

・わが子の強い希望はゲーム会社

・テレビ局とガラス工場にも興味がありそう

 さて、実際に入場です。もちろん、ゲーム会社は超人気パビリオンです。わが子もそれは知っているので、まっすぐにゲーム会社に向かいます。2~3回目くらいの回に入れるのではないかと思っていましたが、最初の回のお仕事に参加することができました。これはうれしい誤算ですね。ちなみに、ゲーム会社は入場開始後10分程度で受付終了になっていました。

 わが子はゲーム会社のお仕事開始です。ゲーム会社のお仕事は40分ですから、次回のお仕事はそれ以降になります。わが子がお仕事体験中に、テレビ局とガラス工場の情報収集です。テレビ局は次回のお仕事が16時35分開始でした。ガラス工場は16時30分です。おそらくガラス工場は30分ごとに仕事開始となるでしょう。テレビ局は開始時間がよみにくいのですが(体験時間は30分なのですが、準備などに時間がかかります)、その次は17時10分開始になると思われました。どちらも人気は低めなので、うまくいけば両方参加できる可能性があります。

 ゲーム会社は40分のお仕事ですが、最初の回のお仕事は準備時間も十分あるので早めに終了することが多いです。実際、お仕事が終わったのは16時30分を少し回ったところでした。ガラス工場は参加が難しいでしょうが、テレビ局なら行けるかな。急いで移動します。

 テレビ局に行ってみると、定員に達していないみたいですが、これから始まる回の受付は終了していました。次の回は17時15分開始になっていました。ただし、予約をしてしまうと、おそらく集合時間は17時5分になってしまいます。その場合、残された時間は30分足らず。そこまでの間に参加できるお仕事はほぼありません。ここは予約を取らずにいきましょう。わが子に体験したいお仕事を訊ねます。すると「声優」をしてみたいとのこと。

 テレビ局に向かう際に、声優(ボイスレコーディングスタジオ)のパビリオン前を通ったんですよね。その際に気になったようです。声優のお仕事は30分刻みのお仕事で体験時間は30分ですから、本来なら参加が難しいですが、先ほどパビリオン前を通った際に「ただいまお仕事受付中」と書かれていたのを確認していました。参加者が0だったようです。

 テレビ局の真下が声優のパビリオンです。向かってみると1人だけ受付をしていて、まだ参加募集中でした。その時の時刻は16時35分でした。わが子が受付するのと前後して、数名の方が受付してお仕事開始になりました。

 そのお仕事中にテレビ局とガラス工場の偵察です。テレビ局は定員まで余裕がありそう。この日のガラス工場は極端に人気が低く、定員割れが続いていました。

 声優のお仕事が終わったのが17時ごろでした。できればガラス工場を18時で予約してテレビ局に飛び込めればミッション達成なのですが、ガラス工場の17時30分枠にかなり余裕がありそう。この時点で18時の枠を予約するのは無理でしょう。かといってテレビ局を体験しているあいだにガラス工場の18時の枠まで埋まってしまえば、ガラス工場を体験することができません。また、先にガラス工場に行ってしまうと、おそらく18時以降の受付になってしまうテレビ局は体験できないと思います。

 テレビ局は定員が多いので定員割れすることが普通で、17時10分の回が参加可能な状態でした。このタイミングでテレビ局受付は一種の賭けになるのですが、ガラス工場の人気(?)を信じて、テレビ局を受付することにしました。

 テレビ局の体験は17時45分まででした。すぐにガラス工場に向かいます。無事、ガラス工場の18時開始の回で予約ができました。ほとんど予定通りに進んでいます。集合時間が17時55分になっていたので、10分の余裕がありました。わが子に軽く食べ物を食べさせて休憩。最後後のガラス工場に参加しました。30分のお仕事で、18時27分ごろ終了しました。すぐに退室しないといけないので、そのまますぐに出口に向かってこの日が終了です。

 2時間30分のスターフレックスパスで、4個のお仕事をこなすことができました。数を体験する場合、情報収集と飛び込み受付の多用が重要です。好みのお仕事をするには、ある程度の運も必要です。実は、写真記者も体験を希望していたようですが、写真記者のお仕事は1時間に1回しか実施されないので、今回はタイミングが合わず断念になりました。このように運の要素も大きいですね。

 まとめ

 今回は、お仕事体験数を増やすコツに関して考えてみました。予約と飛び込み受付の使い分けやお仕事開始時間のよみ、あとは運が必要です。もちろん情報収集が基本です。ただ、先にも書きましたが、無理して体験数を増やすより子供が楽しむことを優先しましょう。体験できないお仕事があっても、また来ればいいと考えればいいと思います。次回参加へのモチベーションにもなりますし、今後の楽しみを残しておくのもありでしょう。

ーキッザニア甲子園公式HPから引用ー

 また、あたらしいアクティビティ「パスタスタンド」オープンのニュースが入ってきていますね。12月17日(火)第2部オープンだそうです。写真で見るかぎり、すし屋の隣のバウムクーヘンショップ跡地になりそうです。今年も会員限定クリスマスナイトが実施されるようですし、キッザニア甲子園もいいニュースが増えてきましたね。

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