【キッザニア甲子園】便利な入場プランを使いこなそう(優先入場パス・ONE TWO PLUS)

1.はじめに

 キッザニアの入場チケットは、通常プランの他にもいろいろ設定されています。おねだんがお得なのは「アドバンスチケット」や「プロフェッショナルメンバー優待」などですが、アクティビティ体験にメリットがあるプランもいろいろあります。今回はいろんなプランのメリット、デメリットを解説していきます。

2.優先入場パス <2021年新設>

 2021年に新たに新設されたプランです。土日やホリデーシーズンのみの設定で、各日子供30人限定(大人も含めて60人まで)です。

 キッザニア内への案内は最優先です。第2部の場合、one two plusより先に入場可能です。第1部は8:00~8:15に受付して8:30に入場、第2部は14:50~15:15に受付して15:30に入場です。受付時間に遅れると通常予約扱いになります。

 優先入場パスは「先に予約をしたグループ」から順に入場となります。入場の4日前くらいに予約したところ、入場グループは真ん中ぐらいでした。かなり直前に予約される方が多いようです(直前まで枠が残っているとも言えます)。

 このプランができたため、通常予約ではどんなに朝早く並んでいても超人気パビリオンの最初の回に参加できない可能性があります。今まで朝早くから頑張っていた保護者の方々にとって報われない状況がでてきました。

 料金は通常プランに1,000円上乗せになります。大人2人子供1人家族だと3,000円上乗せになります。メリット、デメリットに関して、第1部、第2部に分けて解説してみます。

第1部優先入場パス

 優先入場パスを持っている場合、入場手続きの場所が変わります。通常の「ららぽーと甲子園1階チケットカウンター」ではなく、キッザニア甲子園入場口で手続きになります。受付時間の8:00~8:15にエスカレータは動いていないので、エレベータで入場口に向かいます。

 入場手続きの際に、入場の順番がわかります。子供30人限定なので、グループ数は20前後くらいです。予約した順に入場になるので、早く入場手続きしても意味はありません。入場手続き後は、そのまま入場口前で待機するので、ららぽーとに入る必要はありません。

 さて、優先入場パスを利用するのはお得なのかどうか、考えてみましょう。通常入場の前に20組程度のグループが優先入場することになります。特に繁忙期でなければ、6:00~6:30ごろに到着すれば20組以内になるのでしょうか。通常予約で8時にキッザニアに到着した場合、9時までにキッザニア入場することが無理な場合が多いです(すなわち、9時開始のお仕事に参加できない)。優先入場パスはこの2時間分のメリットがあると考えられます。

 先頭20組以内に入場できるメリットは、超人気パビリオンに1-2グループ目に体験できることです。すし屋、ピザショップ、はんこ屋、ゲーム会社、メガネショップなどが超人気パビリオンです。逆にいうと、このメリットをメリットと感じられないなら、優先入場パスを選ぶ理由がありません。

 この超人気パビリオンを早めに体験できることと(あるいは2時間ゆっくり来場すること)、3,000円~4,000円くらいの追加負担が釣り合うかどうかが、このプランを利用するかどうかの境界線です。

また、優先入場パスの制度ができてしまったので、超人気パビリオンの1回目に参加したいなら、このプランを利用するしかありません。

 また、このプランの隠れたメリットとして、第2部の通常予約をしておけば、早めのSカードをゲットできるため、第2部でかなり早めに入場することが可能です(第2部優先入場パスとONE TWO PLUSがあるので、そのあとの入場になってしまいますが)。

 優先入場パスをおすすめする方
・絶対に超人気パビリオンの1回目のお仕事に参加したい。
・遠方のため8時までにキッザニアにたどり着けないが、9時開始のお仕事に参加したい。
・いままで7時くらいまでに来ていたが、追加料金を払ってでもゆっくり来場したい。
・そもそも30分以上の入場待ちが耐えられない。
 優先入場パスをお勧めしない方(通常予約をおすすめ)
・頑張って朝早くキッザニアに来るので、安く入場したい。
・家が近くて、超人気パビリオンの1回目のお仕事にこだわりがない。
・そもそも超人気パビリオンにこだわらない。

 とりあえず超人気パビリオンを1回体験できれば十分とするなら、通常予約でも7:30ごろまでに来場すれば何とかなると思います。2021年はコロナ禍の影響で入場者も少なくなっているので、かなりお仕事の枠に余裕があります。

 せっかく早い順番で入場しても、お仕事の受付をせずにのんびり過ごすのなら、まったくメリットはありません。お子さんの楽しみ方に合わせてプランを選択しましょう。

第2部優先入場パス

 第1部と違って、第2部の優先入場パスは通常予約と入場手続きの場所は一緒です。

 入場手続きの際に、入場の順番がわかります。子供30人限定なので、グループ数は20前後くらいです。予約した順に入場になるので、早く入場手続きしても意味はありません。

 優先入場パスを利用するのはお得なのかどうか考えてみましょう。第2部の入場は、20組程度の優先入場パスのグループが優先入場し、One Two Plusのチケット組が入場し、ガイドツアー組が入場し、さらに、第1部から第2部に連続入場する方々が入場します。通常予約の入場はその後になります。

 朝早くから並んでも、通常予約では第2部入場がかなり遅くなってしまうのです。優先入場パスプランの出現により、優先入場パスでさっさと入場するか、通常予約で朝早くからお地蔵さんで頑張るか、人気パビリオンをあきらめるかという、第2部は超極端な3択になってしまいました。

 逆に言うと、第2部こそ優先入場パスのメリットが最大限に生きると言えます。One Two Plusのチケット組より早く入場できるのは大きいですね。

 もちろん、人気パビリオンにこだわらないなら、この優先入場パスにメリットはありません。

 優先入場パスをおすすめする方
・超人気パビリオンの1回目のお仕事に参加したい。
・遠方のため14時30分までにキッザニアにたどり着けないが、16時開始のお仕事に参加したい。
・いままで朝早くから並んでいたが、追加料金を払ってでもゆっくり来場したい。
・通常入場だと朝早くから並んでも順番が遅くなるので追加料金はやむを得ない。
・そもそも30分以上の入場待ちが耐えられない。
 優先入場パスをお勧めしない方(通常予約をおすすめ)
・超人気パビリオンにこだわらない。
・お金がもったいない。

 2021年はコロナ禍の影響で入場者も少なくなっているので、かなりお仕事の枠に余裕があるため、朝早くから並べば人気パビリオンを1回くらいは体験可能でしょう。残念ならが、第2部の場合、朝早くから並んでも報われない可能性もあります。

優先入場パスのまとめ

 優先入場パスの出現により、悲しいことですが、お金が全てみたいな感じになってきちゃいましたね。ぶっちゃけた話、追加料金を支払って第1部も第2部も優先入場パスにしてしまうと、文句なく最強ですから(身も蓋もないです)。KidZania Professionalのアクティビティ事前予約を併用すると無敵です(もはや節操無いといわれても仕方ないような・・・)。とはいえ、USJでロイヤルパスを使うことに比べたら、全然たいしたことないです。

3.ONE TWO PLUS

 第1部と第2部の両方を体験できるチケットです。休日とホリデーシーズンで設定されています。大人子供合わせて先着150名限定となっています。子供の人数分の500円チケット(館内で利用できます)が付きます。

 キッザニア内への案内は、第1部では通常予約の方同様に先着順です。優先入場パスの方の後になります。第1部終了後にららぽーと内でONE TWO PLUSの列に並んで、第2部に再入場します。第2部の入場手続きは不要です。2021年12月以降、第1部終了後ららぽーとへの移動が不要になります。キッザニア甲子園内の指定場所に留まり、そのまま第2部開始となります。

 第2部入場も優先入場パスの後になりますが、第1部におけるONE TWO PLUSのチケット所持者の入場手続き順になります。第2部を通常予約した第1部から入場しているグループよりは優先されますし、当然ですが、第2部のみを通常予約しているグループよりも優先されます。したがって、朝早く順番に並ぶ方が有利になるのは通常予約と同様です。

キッザニア甲子園公式HPより引用<https://www.kidzania.jp/>

 ONE TWO PLUSのセールスポイントは第2部での優先入場です。ただし、多い時にはONE TWO PLUSだけでも50組くらいあるので、最後の方だと全体では70組目ぐらいになってしまいます。70組目になると、超人気パビリオンで1~2番目のお仕事グループに入るのは絶望的。それなら、第1部と第2部両方を通常予約するのもありかと考えてしまいます。

 ONE TWO PLUSと第1部+第2部通常予約との差を考えてみましょう。ONE TWO PLUSの方が「子供のみ1名あたり900円アップ」ですが、500円のチケットが付くため、実質1名あたり400円のアップです。子供1名あたり400円アップで、第2部入場が2番目の入場グループになると考えると、十分選択肢として有望です。

 ONE TWO PLUSと優先入場パスを比較してみましょう。第1部も第2部も優先入場パスにすると、大人1名あたり2,000円。ONE TWO PLUSより子供1名あたり実質1,600円アップになるので、子供2名の4名家族だと7,200円の差になります。かなり大きいですね。その分優先入場パスのパワーは強烈です。

 そもそも第1部と第2部の両方を楽しみたい方しか意味が無いですから、夜21時までやる気満々のご家庭にだけお勧めします。第2部を早々に切り上げる予定なら、第1部+スターフレックスパスがおすすめです。

 ONE TWO PLUSをおすすめする方
・少ない追加負担額で第1部と第2部両方を有利に楽しみたい。
・第1部は超人気パビリオンにこだわらないけど、第2部でなんとか超人気パビリオンを1回は体験したい。
 ONE TWO PLUSではなく優先入場パスをお勧めする方
・超人気パビリオンの1回目のお仕事に参加したい。
・遠方のため8時までにキッザニアにたどり着けないが、9時開始のお仕事に参加したい。
・追加料金を払ってでも、朝ゆっくり来場したい。

 朝早く順番待ちが苦にならなかったり、超人気パビリオンが眼中にないのなら、通常予約で十分です。お子さんの楽しみ方に合わせてプランを選択しましょう。

4.ガイドツアー

 本来はキッザニア初心者用の入場チケットです。初心者に限るとの文言が無いので、超ベテランさんも利用可能です。

 11:30~11:55にキッザニア甲子園入場口で直接入場手続きをします。12:00に入場し、キッザニア内の案内と指定されたアクティビティ3つを体験します。その後、15:35まで情報提供があります。第2部はONE TWO PLUSの後の入場グループになります。第2部は自由にアクティビティを体験できます。1名あたり500円チケットが付いてきます。

 まとめますと、第1部は12時開始でアクティビティ指定の3つ→第2部は優先入場で自由行動となります。メリットは第1部にのんびり来場できて確実に3つのアクティビティができることと、第2部が優先的に入場できること。デメリットは第1部の体験時間が短くなることと、好みでないアクティビティになる可能性があることです。

 体験時間が短くなるので、料金はONE TWO PLUSより安く設定されていますが、通常予約第1部+第2部より高い設定です。第2部に早く入場できるのは魅力的ですが、料金に見合うとは言えませんね。やはり、キッザニア甲子園に慣れていない初心者のグループにお勧めとなります。

5.キッザニアパーティー <2021年新設>

2021年に新しくできた入場プランです。料金は、人数分の通常料金+グループで11,000円のパーティー料金になります。第1部、第2部それぞれ1グループ限定です。

 第1部は8:55~9:10に入場手続き、体験開始は9:30からです。第2部は15:55~16:10に入場手続き、体験開始は16:30からです。

第1部・第2部をそれぞれ限定1組が、キッザニア館内の個室を貸切って家族や友だちと楽しむ「キッザニアパーティー」。3つのアクティビティを事前に予約ができ、当日もゆっくりご来場できます。さらに、嬉しい特典満載です!キッザニア甲子園での特別な1日をお楽しみください。

ーキッザニア甲子園公式HPより引用ー

 私が訪問した際は、もともとお菓子工場があった場所(2階の食品開発センター前)が貸し切り個室となっていました。お部屋は扉がガラス戸なので、中を覗き込むことは可能でした。

 メリットは以下の通り。

・3つのアクティビティ事前予約(指定されたアクティビティ)
・グループで個室利用
・オリジナルカンバッジと焼き菓子の詰め合わせをプレゼント
・集合写真の撮影(ただし写真の購入は有料)

 お部屋のなかにお菓子の詰め合わせが置かれていました。1つのパビリオン分のスペースをグループの方々だけで利用できるのはうれしいかも。キッザニア内飲食店から、注文した品を届けてもらえるサービスもあるようです。

 ただ、デメリットもあります。事前予約アクティビティは最初の2時間に体験するため、超人気アクティビティ(はんこ屋・すし屋・ビザショップなど)は絶対体験できません。事前予約アクティビティの選択肢は、人気薄~やや人気のものに限られます。

 そもそも、がっつりアクティビティを楽しみたいお子さん、子供の体験をかぶりついてみていたい保護者なら、休憩室は不要といってもいいでしょう。そういった方々には、パーティープランはおすすめできないですね。

 逆にお子さんがしっかりしていて、自分で予約してどんどんお仕事をこなしていくなら、保護者だけで休憩室にこもるパーティープランの使い方もありかもしれません。まあ、「こどもだけ入場」というプランでもいいかもしれませんが。

 あまりアクティビティにがっつかない、優雅なキッザニアを希望されるグループが利用するといいのでしょうね。

6.まとめ

 優先入場パスの開始により、入場者のほとんどを占める通常入場組が、少し損する状況になっています。超人気パビリオンは最初の100組ぐらいに入らないと体験が難しいので、なんらかの対策が必要になります。

 金銭負担が問題ないなら優先入場パスでOKですが、入場チケットが価格改定で高くなってきているので、簡単に出せる追加負担とはいえません。通常入場だと、第1部なら朝7時までに並ぶ必要があります。現実的には、第2部だと第1部からの連続入場狙いしかないでしょう。

 au傘下になってからのキッザニアには、会員制度だけでなく、さまざまな変革がつづいています。それだけでなく、コロナ禍による減収などの影響もあるのでしょうね。優先入場パスなんかそうですが、明らかに収益アップを目的とした方策が相次いているので、ちょっと生々しい感じもしますね。

 2021年も終盤に差し掛かり、せっかくコロナ禍も落ち着いてきたこの頃です。あんまり露骨な収益狙いだと、キッザニアファンもちょっと引いてしまうかも。わが子も大きくなってきているので、そもそもキッザニアにこだわらなくなってきています。年パスを購入してUSJに行く方が、安くお得に楽しめるかなあ。

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