1.キッザニアクラブ甲子園のサービス終了
キッザニア甲子園の公式会員であるキッザニアクラブ甲子園。会員になると様々な特典がありますが、入会金5000円と年会費5000円(税別)が必要です。決して安いとはいえませんね。
ところで、2019年10月は激動の月になってしまいました。キッザニアのロゴが変更されたのも大きな変更点ですが、それ以上に大きな変化が発表されました。2020年11月30日をもってキッザニアクラブのサービスを終了するそうです(2019年10月30日発表)。原稿のキッザニアクラブのサービスの終了は2020年2月28日まで延長になりました。(2020年10月29日発表)キッザニアがなくなるわけではありませんよ、念のため。今後、新会員サービスが始まるらしいですが、2019年11月時点では詳細は不詳です。一部わかっていること踏まえて、今後の展開を予想(妄想?)していきたいと思います。
2.終了するサービス
・キッザニア割引クーポン(3回来場ごと1,000円分)
このサービス終了は痛いですね。キッザニア東京会員も持っているならば、甲子園に入場するだけで両方の入場記録がつくため、両方の割引クーポンがいただけました。
ただ、正直なところ、このような不自然な状況がいつまでも続くのもおかしなことだと思ってました。甲子園に入場するたびに東京の入場記録をつけるためにインフォメーションに赴くという、妙なルーチンが出来上がっていましたから。
ここから先は私の個人的な考えです。甲子園と東京の会員制度統合もそうですが、クーポン制度を無くすことが主な目的ではないかと思います。キッザニア名古屋が2020年開業予定になっています(こちらも2019年10月に、2021年に開業時期が延期するかもしれないと発表されています)。3か所の会員になった人が、3つの割引クーポンが得られるようになるのは、非常にややこしい状況です。それを避けようとしたものと思われます。
・各種クーポン券
キッザニアで利用できるクーポン券のうち、INVITATION CARD(招待券)、バースデープレゼント引き換え券、3つ星特典キッザニア特別ご招待状の3種類は、もともと有効期限がありません。利用しなければ、どんどんクーポンが溜まっていきます。これらが2020年10月31日(3つ星特典キッザニア特別ご招待状は11月30日)をもって無効になります。
ここから先は私の個人的な考えです。これらの有効期限が無いサービス券は、財務管理上の扱いが難しいらしいです。使用されるかどうかわからないので、無利子借金扱いになるようです。航空会社のマイルやショッピングのポイントなどと同じだと思います。会員証発行時に損失扱いになり、サービス券が利用されて初めて会員費の売り上げが計上できるようです(会計関係は専門外なので、間違ってたらすみません)。このようなややこしい状況を解消するためにも、現在の会員制度は終了する必要があったのかもしれません。
3.変更が想定される項目
・年会費
おそらく年会費は大幅な値上げが見込まれます。
「初回更新料が現会員サービスの年会費と同価格」であることがメリットであるというニュアンスですね。私の個人的印象では8,000~10,000円程度ぐらいまでは上昇するのではないかと思われます。現会員制度の年会費はリピーターにとってはかなりお手頃な値段であったことや、甲子園と東京の会員制度が統合することもあり、会費の値上げは避けられないかと思われます。
・会員プログラム
チャレンジコース、会員用アクティビティ、ジュニアマイスタープログラムはリニューアル予定であることが発表されています。私は、定員+1のリーダーアクティビティが、運用の難しさから廃止があるのではないかと思っています。チャレンジコースも、1度3つ星をとってしまうと、さらに上の参加意欲が薄れてしまう方もいらっしゃると思われますから、なんらかの対策をとってくるのではないでしょうか。
・会員特典
ウェルカムキット、INVITATION CARD(招待券)、写真割引クーポン、更新キットのリニューアルが発表されています。おそらく有効期限の設定でしょう。
・会員サービス
マイページ、おしごとのきろく、キッゾの預金残高の確認のリニューアルが発表されています。これらはWeb上の表記などが変更になるのでしょうか。正直、Web上のおしごとのきろくはかなりわかりにくいので、改善されるならウェルカムです。
4.継続されるサービス
・バースデープレゼント
継続が発表されていますが、クーポン券に有効期限が設定されるものと思われます。
・会員サービス
会員優待日、会員限定メールマガジン、会員イベントの継続が発表されています。ただ、2019年10月31日現在でも、クリスマス会員イベントが発表されていません。キッザニア東京に集約する予定かもしれませんね。
5.入会金と年会費の取り扱い
現会員は入会金不要で新会員になれるようです。また、年会費は、新会員制度へ切り替え時に残存期間があるようなら、そのまま移行できるようですし、新会員制度初回更新時のみ年会費が現行と同じ額に「優遇される」ようです。2020年11月直前で最終更新したほうがお得な印象ですね(狙うのは難しいでしょうが)。
6.キッザニアクラブ甲子園とキッザニアクラブ東京の統合
両クラブ制度の統合が発表されています。両方の会員の場合、2020年12月1日に統合されるので、2019年12月1日以降の更新は、片方だけにするのがよさそうです(更新しなかった方は2020年11月30日まで無料更新されるようです。ただし、更新キットは片方しかもらえません)。いずれにせよ、1つの会員制度にまとまってしまうのは避けられません。
7.まとめと感想
2020年11月30日2021年2月28日でキッザニアクラブのサービス終了し、新会員制度が発足します。新会員制度では甲子園と東京が統合されます。
私の意見では、これには3つの理由があると思います。1つは、すでに書きましたが、キッザニア名古屋開業に伴い、割引クーポン券乱発を防ぐため。2つめは、有効期限のないクーポン券を処理することにより、IFRS (International Financial Reporting Standard:国際財務報告基準)対策をするため。3つめは、auによるキッザニア運営会社買収もあり、よりauに有益な制度への転換を目指すため(あるいは運営方針の変化かもしれません)。
いずれにせよ、いまキッザニアクラブ甲子園に入会を考えている人は、少し様子を見るほうがいいと思います。チャレンジコースも不完全燃焼で終わる可能性が高いですからね。新しい制度の正式発表を見て、サービス面を十分検討してからの入会をお勧めします。
で、手元にある大量の未使用クーポンをどうしようか、悩み中です・・・。